WTO会議ご担当者 様

根友(農業開発研究機構)
代表者 秋 葉 佳 伸(66才)
茨城県結城市結城951
TEL 0296332702 FAX 0296323702
Email : konyu@nifty.com
 さて 昨今のWTO会議は申すまでもなく重要な段階に入っております。
 ここに 小生の意見をお目にかけますので ご参考にして頂きたく お送り申し上げます。先ずはご案内まで。
                                             敬 白
2003年2月11日
WTO 会議 への 提言 1
根友(農業開発研究機構)
代表者 秋 葉 佳 伸(66才)
茨城県結城市結城951
TEL 0296332702 FAX 0296323702
Email : konyu@nifty.com
貿易のあり方について
T. WTO 10 benefits (※日本語訳)および
10 misunderstandings (※日本語訳)をよく確認してみますと この機関における会議は 「一方の意見に偏重することでは絶対に無く(emphatically no!)民主的に 討議を長く続けていくべきもの」であります。
結論を急ぐ必要は 全くありません
   この点を 会議への日本の参加者はよーくお心得の程 せつにおねがいいたします。
   理由は 10 misunderstandings によく書いてありますから 腹に収めておいて 頂きたい。(インターネット にて 英文がみられます)

U 日本代表の口上 の案
 @ 理想としては 貿易は自由であるほどよいのは 事実ですが現実的には 各国の地政的条件 歴史的条件 経済的条件 その他 同じである事は 実に少ない。
 そこで 「自由貿易」とは実にいいことなのだから、世界の国々はみな、耐えうる限り高度の自由貿易国に1日も早くなることがよいことではある。それが世界全体としての繁栄の道でもある。
 しかし「自由貿易」は 100%である必要はない。100%であっては却って害となる。「ある種、ある程度の『保護貿易』は、あって当たり前。なければならないのだ」
 「よって いまや 100%自由化ではあるべきではないとの共通認識を持つべき時に到っていると思う。」……との新思想を打ち出すべきであります。

 A 貿易の どの部分を どのように 不自由にするかという その「決定」は、輸入国が、自主的に決めるべきことであって、輸出国がそれに干渉することは しない方がよいのである。

V 17・ 18・19・20世紀と人類は 「自由平等」を良しとして 一律・一気に駆け抜けて来ているのであるが 21世紀になった今日 これに 不自由も採用して調和をはかることが 必要なのではないか。
これからは自由と不自由を調和して行く時代ではないでしょうか。

人間社会の問題の解決には 各自の自己保存の本能のみに頼る事無く 慈悲(BENEBOLENCE)と寛容(TOLERANCE)の心のレベルすなわち道徳的本能を伸長させ 社会構成の事も考慮し 即ち「不自由」も認めて 結局 「永続的・漸進的」に 各国民が 「真に 生存 発達 安心 平和 幸福 を実現するというcommon morality」を標準として 各国の代表者各位には お互いに道徳性の向上 道徳性の発揮をしつつ「個人や国家の品性の向上」を目的に相談会議を進めて頂きたいと要望する次第であります。

 W 以上の意見は 今回は同意や賛成意見は 聞かれないかもしれませんが次回以降 多くの賛成意見が出てくると思いますから
言うだけは言っておいて頂きたいものです。


参考図書 木内信胤 著 「二つの決断」 プレジデント社 発行
     広池千九郎著 「道徳科学の論文」 財団法人モラロジー研究所 発行


WTO交渉の 担当の方に お目にかかれれば 幸いに存じます
意見の発表が おそくなりまして 申し分けなく存じております
担当者は 文化の伝達者 ある意味の教育者的感化力のある方が望ましく思います。




自己紹介
根友(農業開発研究機構) 財団法人モラロジー研究所
代表者 秋 葉 佳 伸       社会教育講師 を兼ねる
茨城県結城市結城951
TEL 0296332702 FAX 0296323702
社歴は 明治20年来 100年以上 農業生産性・販売性の向上を目的として 研究開発普及し 最新の肥料を 生産・供給させていただいております。
昭和32年麗澤短期大学卒業 職歴は46年 就職依頼 道徳的な経済活動の研究と実践を心掛けてやってまいりました。

製品納入先 全農東京支所 全農栃木 茨城 埼玉 群馬 山形 新潟 秋田
 高知 徳島 香川 千葉 福島 宮崎 他
2003年3月10日
WTO 会議 への 提言 2
根友(農業開発研究機構)
代表者 秋 葉 佳 伸
茨城県結城市結城951
TEL 0296332702 FAX 0296323702
Email : konyu@nifty.com
農業部門に対して 米の自由化には反対 米の輸入は縮小・撤廃すべきことその理由として農業の多面的機能に対する追加条項について

これまでの経過に於いて 日本政府の意見として 農業の多面的機能の発言について 私は真に 妥当な指摘事項と評価いたしております。

それに加えまして 私は 新たに 食料を出来るだけ身近に生産し消費するという 自給率の高位確保及び家族農業の存続は 人類の生活にとって 実に重要であることを付け加えたいと思います。

T 道徳・倫理教育面の生涯学習・累代学習の機能
1 先ず、人間は古来 自己保存の本能 に基づき 知識と道徳を進化発展させつつ家庭生活を築き 次に地域社会生活を広げて 国家を形成し さらに 今日のWTO の如き機関を持つに到っております。

この経過を通じて 私達が 学ぶ事が出来 かつ活用するべき ルールは 人間の歴史は 人間の自己保存の本能と 道徳的本能と 社会構成の原理とを含みつつ 永続発展してきており 今後の発展もこのルールにあうものがより多くの賛成を得て行くであろうと考えられます。
2 さて 農業を通じて 私達日本人は 大自然に存在する 太陽エネルギー 水 酸素炭酸ガス 土 など大自然の恩恵を受けて得られた食料により 肉体の生存を保つ事ができていることを よく知っています。
次に この農業の基盤の上に 私達は 家庭において 親・祖先のもとに 生れ育てられ 成長し そして 子孫へと命が続いて行くという 命の流れの 素晴らしい事実を知り 謙虚な心となり 中国の教訓にもあるように 温・良・恭・謙・譲の精神を理解し身に付けて 大自然(神・仏)と親や 祖先の恩恵に感謝の心を持ち奉祭していく事を古くから学んでいます。
中国及び日本においては、農・工及び商業等、人間の生活に関する事業を守護する神がありこれを祭り 農・工及び商業みな神の心に一致する精神作用によりて人々の幸福増進のために 生産したり売買し 決して自己の私心によりて利己的行動をなさずとの原則を含んでいたのです。

そこで 多くの日本人は2660年前から 秋には 氏神様(大自然と祖先の霊を祭るところ)に新米を お供えして 収穫の感謝の祭を行ない 春には今年の仕事を始めるにあたって 身と心を清めて 神や祖先の霊に 祈念の祭をおこない それから 米の種もみを水に浸し 発芽を行ない 水田に水を入れて耕し 田植の準備にとりかかります。即ち 大自然と親・祖先の霊に感謝しつつ そのお祭りを絶やさぬように 結婚し 授かった子供を育てつつ 旧は新を育て 新は旧を養うところの 家庭を営み また社会に対する貢献・報恩をこころがけつつ 長く世代を重ねて今日に到っており、未来もあるのです。自己保存の本能・道徳的本能を社会の構成に調和させながら進めてきているのであります。
これにより日本においては 家庭的 地域社会的に 安心・平和の程度がより高く保持されていると考えられます。

これに反して 農業から離れた人が多い 世界の大都市においては このような人間として基本的な心を知ることなく 学ぶこと無く 結果として 家庭の崩壊 犯罪の増加 麻薬の増加及び青少年の問題などが増加し減る事がありません。
この一因は 農業及び代々の家庭・家族生活を通じて学ぶことが出来る 人間生活にとって重要・有意義な道徳の生涯学習・累代学習の機能が 忘却され 評価し活用されていないことに原因があるように思います。

3 自動車やパソコン等の工業製品は農業特に2000年來作られている米に比べると新しい製品であり 日々の改良が進んで 各会社が競争しつつ発展していることは素晴らしいことであります。しかしこれらは使用しない日があっても直接命に関わる物ではありません。
しかし 日本における 米は人の命を支えるものとして 毎年1日も欠かすことはできません。米の如き食糧によって支えられる命の尊さは 恒に金銭で買う事は出来ません。
現在は世界的に未だ移民の自由は存在しません。
よって日本に於いては限られた国土の範囲内において生産され 永く安定的に国民全部に供給されなければなりません。日本における 米 は既に農産物の価格競争の品目 経済的利益追求品目 の時代は過ぎて 各地の生産者による共生の品目 大自然の神に対する「祭に始まり 祭に終わる」儀式的な作物になっています。
現在の 日本の殆どの 米つくりの農家の後継者は(米国の米作農家とは違って)収益の追及という商業的目的のための 米作りではなく 家庭における 祖先や親の期待に応えてに家にとどまって仕事をしています。あわせて 地域社会において習慣的に祭事を続けています。私の見るところ 既に 採算的には赤字をだしながら 毎年 他の方面より補填しつつ作り続けています。

この理由は 

@ 水田の耕作は毎年継続して作らねば 一度止めると復活に年月を要すること
A お米は 命の本で 他人にも自分にも真に重要であること
B よって 日本のお米の生産は 他の国の人には任せられない事
C 「お米の生産は民族的な責務である」との自覚があること
などと思います。

要するに 日本の稲作農家は 道徳的生活者として 尊い人生の任務をはたしており 農家の跡取になった段階ですでに世間的な経済的野望は打ち捨てているのです。年齢の若い時には 理解が難しいことも多いようですが 年齢を重ねるに従い 人生の価値と内容は物質・経済の追求のみでないことが解かると同時に 祖父母や両親や子孫とともに過ごせることの 喜びと道徳性・品性の向上の価値を味わうことができるようです。
そこで 商品により その国によって 競争品目と 非競争品目とを分けるべき時代になっていると提言いたします。

U、人間の健康保持機能

WHO(世界保健機構)の2002年の会議において 人間の健康については

@ 肉体的健康 PHYSICAL HEALTH
A 精神的・知的健康 MENTAL HEALTH
B 霊性的健康 SPIRITUAL HEALTH

の3条件を発表しております

農業は この3条件の実現に大きな影響を及ぼしております
@ については 説明を略します
A の問題については 自然の営みに密着する農業こそ 人間の心にとって 最高の癒しであり精神的病を治す事は勿論 予防作用があります。
B の 霊性・魂の健康においては 大自然の恩恵に対する感謝と報恩・奉仕の生活
によって大自然との一体感に感激し充実感により もたらたされるものであり
ます。

V 水田稲作による 地下水の供給機能
米の輸入の是非を 単に価格の問題として捉えたときには 日本の水田は不要にな
るとともに 地下水の供給に支障が出てくる事になります。
現在でも 飲料水の輸入が増加していますが 日本の飲料水の不足は絶対に起こし
てはなりません

W 全国的な人口配置の分散型を可能にする機能
日本では お米を全国的に作っているからそれに随伴して野菜や果物等の農産
品も作られているが 米作りが無くなると 大都市に人口が過剰集中してしまう。
全国均分に分散型の人口配置を進めるためには 米の輸入は不要である。


 中川農林水産大臣 殿
2006.1.12
根友(農業開発研究機構)  
代表者 秋 葉 佳 伸     
茨城県結城市結城951   
TEL 0296332702 FAX 0296323702
 新年明けましておめでとうございます。
 御就任直後から WTO関係のことにつき御尽力を賜りまして 誠に有難く御礼を申し上げます。

 私は仕事がら農業問題に関心を抱きつつ約50年間を過ごしてきました関係にて以下の点につき御提言を申し上げ お役に立てれば幸いであります。
敬具
WTO 会議 への 提言3


提言

 日本の米の価格には 永遠という長期間の生命の保険料が含まれている


 食料は植物がどのように生産しているかというと光合成によってつくられています。

 光合成の原料は 水と二酸化炭素であり 太陽の光エネルギーを吸収して行われる。

 言い換えれば 人間は食料を媒体・MEDIA として 太陽のエネルギーを得て人は生命を維持しています。
 日本人の主食は米であり 米をMEDIAとして太陽のエネルギーを得て生きている。

 日本人は これを単に得ているというより 日々神に感謝して頂くという習慣があり 精神文化を形成しており 例えば20年毎に神の社(やしろ)を新たに造営しつつ1千年以上も過ごしてきているのである。 (今年は第  回目の式年遷宮の神事が開始されています。)

 米は 多くの食料と同様に 新鮮さに価値があり 3年目には 古〃米として全く評価を失ってしまう。2年目でも 古米 と称して 殆ど価値がなくなります。

 生産力を維持しつつ 農産物 特に米の保存は期間が短くせいぜい1年であり、毎年新しい米が必要である。新しい米が 全国津々浦々に必要であり 失敗することなく 永遠に作り続けなければならない。また数千年作り続けられてきています。

 また 神を祭り続けてきています。文化の継承が現実に存在しています。
 米は 日本においては 太陽と人間の生命を直接に つなぎ結ぶところの 何にも代えることの出来ない 超重要なる生命線(LIFE LINE)であります。
 しかも 1年しか保存ができないのである。1年水田を放置すると 来年には同様の収穫量を期待することはできない。

 よって 日本人にとって 米はいのち・生命そのものといっても間違いではないほどの主たる食料である。しかも主たる原料は水と二酸化炭素であって 水田がある限り日本人の命は 永遠に保証されるのである。そこで 日本の米は 必ず 日本において作り続けられることが必要であります。

 日本以外で 大面積水田によって 低価格の米が生産され 販売されても その米には 日本人の永遠の命の保証はなく1年のことであって 既に 日本では異常気象のために10数年前に米不足の異常事態が経験されたました。逆に そのような時の備えとして 少量の輸入をしておくことは 保険として 緊急時のために 必要かもしれないが これは備蓄をすることによって解決することはできる。

 要するに 日本において 生産される米の価格には 日本人の永遠の期間有効なる生名保険料金が加算されているのであるからこの保険がなくこの保険料を含まない米とは別物であってその価値は異なり 単純なる価格の比較はナンセンスなことでありましょう。

 このことを 日本の消費者は勿論 生産者はとくに理解していると考えられます。

 生産者は利益を追求するというような 単純なる動機ではなく  本来の目的は生産力を維持しながらも 古来からの歴史と文化の恩恵を思い これからも まずは 日本人の 生命を永遠に 維持してゆくという 高尚な 道義的・文化的な意味・努力の価値観に基づいて いわば人々の生存・発達・安心・平和・幸福を守るという 村々の鎮守の神様のお手伝いとして 年々粛々として農業に従事しているのであります。

 要するに 海に囲まれた国である 日本の米つくりを無くする事は 日本人の生命と直接つながっている 日本の太陽 との関係を断絶することであり これ程の身ぶるいするような 生命の危険なることは ないことであります。

 これは 日本国中の古来から永遠に亘るところの 共通なる理解事項 であって この際に日本以外の国の人々にも よくご理解されますように WTO 交渉の場にて御説明の程 提言 要請いたす次第であります。